ネコソダテは極度の心配性です。「心配症」と言ってもよいくらいに。
首輪の設計について考えるときも、「ここが当たって気持ち悪いんじゃない?」「爪で引っかけそうだよね」など、恐らく市販されている首輪では全く問題にならないようなことまで気にして、気になったところはクリアするまで、丹念に改善を重ね、現在のラインナップになっています。
これからもまた気になることが出てくれば、改善を重ねて行くでしょう。
ネコソダテの6年余の活動の中で、当初から唯一変わらない商品がひとつあります。それは6年前からのロングラン商品「レスキューカード&ステッカーセット」です。
このところご注文が増えていて、不思議に思っていたら、お客様が教えてくださいました。 見るだにつらい話ですが……
店主は2人+3頭暮らし。1人暮らしの方よりは、緊急事態が発生したとしても回避できる手段があるように思えます。
ただ、たまの外出で2人一緒に事故に遭ったら、誰が猫たちを守れるだろうか……考えるだけで恐ろしくなって作りました。
<セット内容と使い方>
・緊急時ネコ救護依頼カード(お財布の中に入れておく用)×2枚
急病で倒れたとき、搬送先の病院では携行品を調べ身元確認を行います。そこに何らかの意思表示を示すものを入れておくと良いでしょう。
店主の財布には、非常時の連絡先が書かれた「緊急時ネコ救護依頼カード」が入っています。このカードには、第1・第2連絡先が書けるようになっています。
災害のことも考えると、近隣と遠方、と場所を分散させても良いかもしれないですね。
・緊急時ネコ救護依頼カード(情報引継ぎ用)×2枚
あらかじめ、その連絡先の方には、非常時の猫のお世話の依頼と、必要な情報の引継ぎをしておく必要があります。
カードにはかかりつけの動物病院やフードの銘柄・給与量などを書く欄、自由記入欄が設けられています。
・レスキューステッカー(ドア等、外に向けて貼る用)×1枚
災害時に、近隣の方に猫の救護の依頼の意思表示をするためのステッカーです。
いずれも100%これで安心、というわけではありませんが、日ごろから有事に備える心構えが、猫たちを守ります。
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先日、とある方が当店のイベントブースを訪れ、「なぜこんなに高いの?保護活動をしているの?」とおっしゃいました。
材料から作り方、工数まで、その方の作るものとはコストのかかり方が全く違うので、「高い」と言われても、「実用品・消耗品として使っていただくために薄利でやっています」とお答えするよりほかありませんでした。
ネコソダテでは動物保護団体様への寄付を行っていますが、猫の保護活動は行っていません。それは我々の考えるミッションが別のところにあるからです。寄付は営利活動をする以上、当然行うものと考えているので、あまりそのことについて強調したこともありません(もちろん、皆寄付すべき、とも思っていません)。
※ミッションについては、機会があれば改めて。
通算100頭超の多頭飼いを経験したことがあるからこそ、店主は今、我が家にいる元保護猫たち一頭一頭と向き合い、それぞれと大切な時間を過ごしたいと考えています。
我々は、保護の先にあるもの、猫たちが生涯安心して暮らして行けるような、猫の生活の質向上を目指しています。
だから、「猫さえよければいい」とは考えていません。猫の生活の質を向上したいと思ったら、まずは人間やそれを取り巻く社会が幸せになる必要があるからです。
我々の日々の活動が、猫を飼う人も、飼っていない人も、多様性を認め合う社会で皆穏やかに楽しく暮らせる一助となれば……と考えています。
今日はクリスマスイブ。おうちの猫様がたと向き合う時間をたっぷり作ってくださいね🎄